『売る場所と相手を間違えた例え話』


ある日あなたは、安くて機能がいい素晴らしい「マッサージ器」を、友人からたくさん譲り受けました。
友人の経営していたマッサージ器の工場が倒産して、処分に困ったからです。

ハンディタイプで片手で持ちやすく、腰に当てると数分もしないうちに、持病の腰痛もやわらぐ優れものでした。

「これは素晴らしい製品だ。絶対に売れる!」と確信したあなたは、それを自分で売って稼ごうと考えました。

どこで売っていいか分からなかったので、とりあえず、道端で売ることにしました。

「性能のいいマッサージ器が今だけ大特価!」

という看板を立ててテントを張り、路肩にイスを置いて座っていました。


でも何故か売れません。

それどころか、歩いている人は、こちらを見向きもしません。

「このままではまずい…」と思ったあなたは、歩いている人に声を掛けたりもしましたが、逆に気持ち悪がられて避けられてしまう始末…

こうして「安くて性能のいいマッサージ器」は、よくて1日2〜3個売れればいい方で、まったく売れない日もありました。

悩んだ挙句「売る場所が悪かったんだ!」と気付いたあなたは、明日から売る場所を「デパート」に変えることにしました。

「デパートなら、買い物をしたい人でたくさん集まるし、きっと売り上げも増えるだろう!!」


・・・ところが、相変わらず売れません。

売り上げは、なぜか以前とほとんど変わりませんでした。

それどころか、デパートに来る人は、近くにあった「健康コーナー」に展示されてある「性能は変わらないくせにちょっとだけ高いマッサージ器」を買っていくのでした。

「え、なぜなんだ!こっちのマッサージ器の方が性能は同じ上に安いというのに・・・なぜ・・・」

自分の商売力と商売センスの無さに完全に失望したあなたは、マッサージ器をその場に放棄して帰ってしまいました。


そこに、ちょっとビジネスをかじったことがある“ある人”が通りかかり、そのマッサージ器を全部拾っていきました。

そしてその人は、その日のうちに、数時間もしないうちにすべてを売り切りました。

その人がマッサージ器を売った場所というのは、腰痛のご老人がいっぱい生活している「老人ホーム」でした。



・・・と、このように、いくら商品が良くても、売る場所と相手を間違えるとまったく売れません。

「いいマッサージ器があるよ!」といくら叫んでも、あなたのマッサージ器なんて見向きもされません。

どこの誰だか分からない“あなた”が売るマッサージ器よりも、評判のいい有名なマッサージ器の方がいいに決まっているからです。

しかし、この「老人ホーム」のようにあなたでも売れる場所があるんですが・・・あなたには見えますか?


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